コミュ障が試験監督のバイトをした思い出

学生のころに試験監督のバイトをやったことがある。

用紙を配って突っ立ってるだけだしコミュ障でもできそうという理由で選んだけど、現実は思ったより大変だった。

イメージしてたのと違う...

僕が担当したのは、小学5年生を対象した中学受験の模擬試験の監督だ。

学校に入って仕事についての簡単な説明を受けた。
僕の他にも7人ぐらいバイトの人が来ていた。

早口でババッと説明されたので仕事の内容をあまり把握できていなかった。

しかしそんなこと言える雰囲気じゃなかったし、マニュアルも渡されたので大丈夫だろうと思い、そのまま担当する教室に案内された。

誰もいない教室に1人残されて、初めて気がついた。
どうやら1人でこの教室を担当しなければならないようだ。

2~3人ぐらいで一つの教室を担当すると思ってたんだけど。

マジで...え?...何やればいいんだっけ...と思っていると小学生の集団が教室に入って来た。

内心泣きそうになった。

配られたマニュアルがあったので、それを読んでみると「黒板に注意書き」をするように書かれていた。

注意書きの内容も書かれていたので、その通り黒板に写していった。
字が斜めにめちゃくちゃ歪んだけど、試験開始まで時間がなさそうだったので修正はしなかった。

次は「志望校調査票」なるものを配るように書かれていたが、最初にわたされた配布物の中にそんなものは入っていなかった。

かなり不安だったけど、入ってないなら配らなくていいよね...と勝手に判断し、次に進むことにした。

試験内容の説明

次は生徒たちに、試験の説明をしなくてはならない。
マニュアルに書いてある内容をそのまま読めばいいだけだったけど、大声を出して喋るのは何年ぶりかのことだったので、上手くボリューム調節ができなかった。

それに僕は朗読が苦手だ。

文字を目で追いながら、その内容を理解して声に出すという作業が同時にできない。

だから途中で止まりまくってしまう。

それに生徒の視線が全て僕に集まってきていて、めちゃくちゃ怖かった。

40人ぐらいの小学生の視線が全て僕に集中しており、とんでもなく場違いなところに来てしまったと後悔した。

「えー・・・今日はああ・・・えー・・・・・○○の・・ちち中ぎゃく・・・学学力・・・・・・テ・・・・あ・・学力テスト・・・・・に・・えー・・・ごすんかいただぎ・・・ありがとーございます・・・・」

噛みまくり、ドモリまくり、声震えまくり、滑舌悪すぎ、声小さすぎ。
半分泣いてたかもしれない。

隣の子と顔見合せてクスクス笑ってる子も何人かいた。
そりゃ笑っちゃうよ。こんなのが教壇に立ってたら。

書類の不足

ひとまず試験の説明を終え、テスト用紙を配り、後は試験開始まで待つだけだった。

しかし一つ気がかりなことがあった。
先ほど話した「志望校調査票」についてだ。

マニュアルには生徒に配るように書いてあるんだけど、最初に渡された書類の中にそんなものは入っていなかった。

しかし、試験開始3分前ぐらいになってすごく不安になって来た。
なので自分の教室を飛び出して、勇気を出して他の教室を担当しているバイトに聞いてみることにした。

やはり心配していた通り、僕だけが渡されていなかった。

すぐに試験本部がある教室にダッシュして、社員の人に「志望校調査票」をもらっていないことを伝えた。

社員には「ん?もう試験始まりますよ?」って若干キレ気味に言われた。

「志望校調査票」を受け取ると、ダッシュで自分の教室に戻って配った。

何とか試験開始のチャイムに間に合ったが、焦りと緊張から凄まじい量の汗がふき出してきた。
水色のカッターシャツを着ていたので、汗でワキの部分が変色しまくっていた。

その日は気温が高かったため汗が止まる気配はなく、変色部はどんどん広がっていった。

さすがにワキが変色しているのを生徒に見られるのは恥ずかしいので、少しでも抑えるためにタオルで脇汗を拭きとることにした。

生徒は試験に集中しているし教卓の陰に隠れて拭けばバレないだろうと思ったが、最前列の廊下側にいた生徒が僕の方をガン見していた。

まあ一人ぐらい見られてもいいかと思い、気にせずそのまま汗を拭きとった。

トイレ行ってきていいですか?

その後はやることもなくなったので、試験監督らしく教室を歩き回ることにした。

すると、ある女子生徒の横を通ったときにその生徒が話しかけてきた。
どうやらトイレに行きたいようだ。

こういうときどう対応したらいいのか分からなかったので、とりあえずマニュアルに書いてないか調べてみた。

どうやら体調が悪かったりトイレに行きたい生徒は、一旦退出させてもいいみたいだった。
しかし、ここでも僕のコミュ障が発動してしまった。

普通なら

生徒「トイレ行ってきていいですか?」
僕「どうぞ。」

で終わるところを、僕のようなコミュ障が対応するとこうなる↓

生徒「トイレ行ってきていいですか?」
僕「え?あ・・・え・・・」(半パニック状態)
マニュアルパラパラ
僕「ええ...と。あ・・・・・・」
僕「んー・・あっ・・・・ど・・・・・」(首を痙攣させるようにうなずく)
・・・・
生徒「え?」
僕「あ・・どうずお・・・」

小学生相手に緊張してしまう自分がなさけない。というかほとんど日本語喋れてないし。

テスト中にトイレに行きたいなんて、言いにくいことを勇気出して言ってくれたのに、僕が上手く対応できなかったために不快な思いさせてしまったかもしれない。

本当に申し訳ないことをした。

なんとか無事に終わらせられた

その他にも生徒に話しかけられることがあったけど、基本的に試験中は暇だった。

用紙を配ってしまえば、あとは試験が終わるのを待つだけ。
超楽な仕事だ。

でも1つの科目が終わったら、休み時間のうちに

テスト用紙を受験番号順に集め、
枚数がそろっているか確認し、
それを本部まで持っていって、
次の時間のテスト用紙をもらってきて
それを配らなければならない。

休み時間は10分しかないので、結構テキパキ動かないと間に合わない。
トイレに行きたかったんだけど、その時間は最後までなかった。

給料は4時間30分で5000円。
最初は来なけりゃよかったと思ったけど、終わってみるとそんなに悪くなかったように思う。

仕事も特に難しいこともなく、僕みたいなコミュ障でも大きなトラブルもなく勤まったし。
生徒には「先生」と呼ばれることもあって、ちょっと気分がよかったり。

僕がやったことのあるバイトの中では、比較的嫌な思い出の残らないバイトだったと思う。

コミュ障の方は、リハビリがてらに試験監督をやってみてはどうでしょうか。

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コメント

  1. ぼたんいんこ より:

    はじめまして。
    私はあがり症で解答用紙や問題用紙を配る時、受験者の目が自分に向いてるかと思うと
    とても緊張し紙がうまくつかめなくなったり落としてしまったりします。
    指サックしてもつかめなくなることがあったり・・・
    どういうふうに紙を持ってどこの指でつかむのがいいのかなどいろいろ考えてしまい試してみたりもしたのですが・・・
    向いてないのでもうやらないほうがいいかなと思うのですが、イエティさんはそういうことなかったですか?